農業の考える力

考える時間の大切さ

「ああーーー こんな、集中して考える時間が大切なんだよなーー」と
一人の農家の方がつぶやきました。
昨年の農業TOC夜会で、アンビシャスターゲットツリーを、農家の方にやってもらっていた時の事でした。

「現場の仕事をしていると、ついつい仕事の事ばかりの行動をしている」
「邪魔されず、しっかりと考えることって 無いんだよ」

改めて、俯瞰して、自分の農業の仕事を考えるって時間は、無いのが現状。
その農家さんは、2時間、アンビシャスターゲットツリーを作成して
家に帰ってから、夫婦で更に4時間以上かけて、ツリーを完成させました。

花卉農家さんでした。
農業TOCサミットでも 発表者として、その様子を語ってくれたのですが、
収益の目標を達成するツリーだったのですが、
花農家としての本質である
「みんなが欲しいと思うバラを育成する能力アップ」
これが根本原因であり、目標の最初にやるべき課題であると気づきました。

考える力の大切さ

考える力って言うけど、
そんなの いつも脳みそで考えて行動しているよ。
考える力って、普通にあるじゃん。

ちゃんと農業のこと、お金のこと、天気のこと、自然のこと
考えて 農業しているよ。
考えていない訳ないよ。

でもですね。

考える時間をしっかりと確保して、
考える思考ツールを活用して、
実際に「考える」ことをした人は、
「ああーー、自分は本当の所は、考えていなかった。」と言います。



育成方法の教科書がある。ググって調べる。
そんな「学ぶ力」「調べる力」はあります。

それを表現したり、SNSで発信したり、ネットで売ったり
そんな「表現する力」「発信する力」も、だんだんと身についている農家さんも増えてきました。

でもですね。

「学ぶ力」「調べる力」と「表現する力」「発信する力」の間にある
「考える力」が少ないんです。

物事と物事を結びつける力。
原因と結果の繋がりを意識して、自分を俯瞰して考える力。

「考える力」って本当に大切なんです。

それは 分かっているんだけど、考える力を伸ばす方法なんて、あんまり教育で教わっていない。
「いやいや国語でちゃんと単元としてあるから。」
そうは言っても、思考ツールとして、教わっていない。

先日の「教育のためのTOC」研修に行って、改めて感じたことです。

世界で800万人が実践! 考える力の育て方

研修の時に 
「世界で800万人が実践! 考える力の育て方――ものごとを論理的にとらえ、目標達成できる子になる 」
の著者である飛田 基さんが、特別講演を行いました。

実際に TOC思考ツールのクリティカルシンキング(ブランチ・クラウド・アンビシャスターゲットツリー)を活用して、
子ども達が大きな成長をした事の講演でした。
具体的な子どもの話でした。
すごく感動して、その場で本をアマゾンで購入。

読んでみると、さらに具体的な過程や図表もあり、
お子さんがいる方、教育関係者には 絶対にオススメです。
ビジネスマンや農家さんも
子どもを自分に置き換えればいいので、本当にオススメ。

本はこちらから

農業の考える力

農業の現場は忙しい。
だからこそ、考える力の育成を大切にしたい物です。

昨年のアンビシャスターゲットツリーの農業TOC夜会の事に戻ります。

その時に 農業TOCではお馴染みのベジパレットの高田さんが
「とうもろこし迷路」のアンビシャスターゲットツリーを作成していました。
全体最適で、観光としての農業のアンビシャスターゲットツリーです。

今年は 話題が話題を呼んで、地元のテレビ局からも取材され、大盛況となっています。

自分の頭を整理して、俯瞰して、明日の事を考える。
農業の考える力は、もっともっと深く取り組んでいきます。

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投稿者プロフィール

sofutotoc
sofutotoc運営代表
・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋