人格を否定する価格
その価格提示・・人格を否定します
花き農家さんのお話を聞いていた時に 心に残っている言葉です。
「市場にお花を卸に行くと、時々、人格を否定する価格の提示にあうことがある」
「ついこの間までは、良い取引価格だったのに」
「今まで汗水かけて育てた花に申し訳ない」
人格を否定する価格・・・・
かなり強烈なインパクトがある言葉です。
農業セミナーに参加した時にも 不安定な価格が花き農家を苦しめていると聞く
以前、私が参加した農業セミナーでも 花き農家さんの価格変動は著しいと聞きました。
北海道の寺坂農園(メロン農家さん)も著書で、「1円の価格がついた・・・」と述べられています。
どのビジネス市場も、絶対的な安定した価格はある訳ではないのですが、
特に農業は違う。
米農家は、まだ守られている所もありますが、米農家以外の不安定な価格に悩まされている農家は、実に多いと聞く。
米農家でも、これからの時代。いつまでも ある程度の価格設定が崩れる時も来る可能性はある。
農業維新は 新しい農家の手で
- 「作物を作る以外の仕事は、農家の仕事ではない」という常識
- 卸先に一括して納める
- お金計算は、残ったお金が自分のお金
- 6次化の波と挫折
- 機械化の波と固定費の圧迫
そんな常識や不安が押し寄せる中、希望を持って農業に取り組む人達も多くいます。
農業維新の波は、いやがおうでも訪れてきます。
「新しい船を漕ぐのは、新しい水夫」のように、
新しい考え方、方法、スキルを身につけた農家が、これからの農業を切り開いて行きます。
また農家に関わっている農協さん、メーカーさんも、大きな前提条件の変更が必要とされます。
ボトルネックの多くは 方針のボトルネック
TOCでよく言うボトルネック。
物理的なボトルネック以外に
・「市場のボトルネック」
・「方針のボトルネック」
があります。
「人格を否定する価格」は、市場のボトルネックなのかもしれません。
ただ、「市場のボトルネック」と考えると、そこで思考停止する場合が多いです。
自分では解決できない影響を及ぶ範囲でない場合があるからです。
ボトルネックの多くは、「方針のボトルネック」と言われています。
先日、思考プロセスの一つ
「アンビシャスターゲットツリー」をコンサルの中でやりました。
それは、ダイスゲームが物理的ボトルネックの理解だとすると、
思考プロセスは「方針のボトルネック」の発見と解決の糸口となります。
人格を否定する価格に負けない、強い農業になるために。
それが農業TOCの目的でもあるのです。
新しい農業を実践している農業TOCサミットに参加して見て下さい。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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