T構造ラインが農業の生産プロセスのポイント
今までは大量に生産して、一気にJAに卸すモデル
昔は、このモデルが農業の主体であった生産モデル。
「今は、ここにも卸して、ここもお金が高いから卸して・・・」
「ふるさと納税の返礼品に卸すのもありだよね」
「ネットショップでも売れているらしいよ」
確実に卸すモデルが変更になっています。
今後、更にその選択枠が広がり、旧来の一気に同じ所に卸すモデルが減りつつあります。
TOC学会で発表した農業生産プロセス
それに伴い、農業の生産プロセスモデルが変わってきています。
卸先の多様化によって、選別の多様化につながり、それに合わせて梱包も多様化しています。
選別して製品化する工程が、多様化しているのです。
V-A-T 分析 の T構造ライン が農業の生産プロセスの典型になりつつあるのです。
T構造ラインとは、同じラインで進んで、最終工程近くで多種に分かれる工程プロセスのこと。
T構造ラインの管理ポイント
TOCでは、このT構造ラインの管理ポイントは、
-
- ボトルネック
- 在庫量
- 投入
この3点の管理が重要とされるので、
まさに DBR の出番になります。
つまり選別工程がボトルネックなら、それに合わせた投入制限が効果が高いです。
事例紹介のブルーベリー事例がそれにあたります。
この事例を図式化したのが、T構造ラインなのです。
バッファの置く位置も重要
図のように、選別の前と出荷前に「選抜バッファ」「出荷バッファ」をとり、ここで渋滞を緩和する必要があります。
ただ問題なのは、農業は生き物を作る作業。
余裕を置く間もなく、収穫ポイントが一気に来ます。
一気に選別しなければならないことも多く、このバッファ管理が難しい所もあるので、
ボトルネックに投入を制限するDBRが効果が高いのです。
大きな山は小さく崩せ
収穫ポイントが大きな山となって、一気に訪れるなら、
「大きな山は小さく崩せ」もポイントになる可能性はあります。
TOC学会でも質疑応答の中であった質問で、
「収穫の時期がずれる品種を栽培してはどうか」
ここは、これからの事例が増えていく中で、ご紹介できればと思います。
TOC学会で、適当にホワイト黒板で書いたことを、今回は図にしました。
それを学会で言えよって突っ込みが来そうです(笑)
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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