農業はリスクカードと、どう向かい合うか!
冬は東京に出稼ぎしなければ・・・
ウェブ制作の打ち合わせできた農家さんが言ったセリフです。
播種したばかりの畑に大雨が降り続いたこの夏。
自然災害と向かいあうのは、常に農家さんにあること。
でも最近の自然災害は尋常じゃない。丁度がない。
播種したものが全てダメになったら、「この冬は東京に出稼ぎだ!!」って言っていました。
MGで言う所の倉庫・保険
MG (マネージメントゲーム)と言うのは、 MQ会計 を実際にゲームを通して、5期分の会社経営をする物です。
ここ庄内でも、10回程、 MG を行いました。
そのゲームの中に、「倉庫」があります。仕入れた材料を入れておく物です。
その期にレンタルすると、リスクカードを引いて、火事になっても、材料が燃えないという物。
自分は、「倉庫なんて借りない!」と宣言して、3回連続で火事になったことがあります。
一緒に参加した息子から「お父さんの会社はリスク管理がなっていない」と叱咤激励されたことがあります。
この播種の出来事も、まさに仕入れた材料が火災にあうリスクカードと同じです。
リスクがあることは当たり前。
農業は、天候相手。野菜相手。生き物相手。
まさにリスクと隣合わせの仕事。
リスクはあって当たり前。
前述のMGを参加した当初は、リスクカードを引くと、「顔が青ざめるやら」「意気消沈するやら」
その度にドキドキしていました。
でも、リスクカードを引くのは当たり前。またリスクカードの中には「通常の流れでは起きない良い出来事」も入っています。
「リスクカード」は「チャンスカード」と捉える強い気持ちで臨むと、気持ちも落ち着いてリスクカードを引くようになりました。
(まぁ、今でも 正直ドキドキはしますので、まだまだ MG 半人前です(笑))
農業経営セミナーに参加して
昨日、よろず支援の農業経営相談員として、農業経営セミナーに参加しました。
平成31年に新たに農林水産省が進める「収入保険制度」が見直しされます。
農林水産省に詳細があります。
収入保険制度を見る
こんな制度が、 MG での「倉庫」になるのかもしれませんが、品目別農家で更に分けられています。
営農計画がないと、経費の管理ができない。ついつい保険が後回し
なんか保険のセールスみたいになってしまっていますが、
言いたいことは、そもそも営農計画をしっかり数字で管理できているか、と言うことです。
税務署への提出用の会計ではなく、日々、月次の MQ会計 を数字で管理しているかです。
そうしてはじめて、「利益」からの逆算の経営が出来て、収入保険に入るかどうかの意思決定が出来るのです。
どうリスクカードと向かいあうか、そのための MQ会計 で戦略的に、農業経営をしていきましょう。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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