余裕は最後に置く
田植えが始まり、地元の田んぼは賑わっています。
山形は今、田植えが真っ盛りです。
道路沿いの田んぼに、多くの人が出て、田植えをしています。
「最初が肝心。スタートで遅れるな」です。
遅れはドンドン蓄積して、必ず後で大渋滞になります。
早すぎるスタートはできませんが、少し早いがベスト。
作業1つ1つは、「全く余裕をとらない時間」の見積もりで行う
さて、田植えの計画はどうしていますか?
だいたい全部で何日だな!・・・
まぁ長年の経験に基づいて作業をしているので、もしかして大きく狂うことはないとは思います。
ただ新しく何かをする場合、やり方を変えた場合、面積が増えた場合・・・
新規プロジェクトとして捉えると、
実は プロジェクトを予定通りに進める方法があるんです。
それは
作業1つ1つは、「全く余裕をとらない時間」の見積もりで行う です。
この作業は、全く不慮のトラブルもなく完成できる時間が5時間だったら、
5時間と見積もるのです。
万が一もあるし、良く遅れるんだよなって感じで、
余裕を1時間とり、6時間と見積もることってありますよね。
作業が1つの場合は、それで良いのですが、
作業と作業が繋がっていて、他の作業も途中で合わさって・・・
そのような 複数の作業があって成り立つ大きな作業は、プロジェクトなんです。
プロジェクト(田植え)の最後に余裕を置く
1つ1つに余裕をとって 5時間+1時間(余裕)=6時間として、
(A)6時間+6時間+6時間+6時間+6時間=30時間とするのと
1つ1つに余裕は持たないで、最後に余裕を1時間×5回分として
(B)5時間+5時間+5時間+5時間+5時間+最後に余裕5時間=30時間とするのでは、
トータルの見積もり時間は、同じ30時間ですが、
(A)の方は30時間以内で終わらず、予定通り完成にならない場合が多い
(B)の方は30時間以内で終わり、むしろもっと早く完成する場合が多い
人は6時間で作業すると思ってすると、頭が6時間頭になります。
でも絶対にばらつきやトラブルが発生しますので、もしかしたらもっと時間がかかる可能性があります。
それよりも5時間で作業すると計画して、ばらつきやトラブルは、最後の余裕の時間で吸収するのです。
CCPMという技法
これはTOCでいうCCPMという技法です。(Critical Chain Project Management)
詳細は後日述べますが、
夏休み宿題症候群なんです。
夏休み30日あると思うから、30日前日のギリギリでの宿題徹夜になるのです。
農作業にトラブルや天候の変化で、予定通り進まないことは多いです。
是非、このCCPM取り入れてみませんか?
セミナーなどでも、こんな話をしっかりとしていきたいと思います。
CCPMの事例のある方、お知らせ下さい。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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