それで成績の点数に結びつくの?

中学校の先生との会食

昨日、夜に知り合いの中学校の先生と飲み会をしました。
FBでの自分の「教育のためのTOC」国際認定資格を取った記事を見て、
興味を示していたのでした。
自分も、「教育のためのTOC」を現役の先生が、どう感じるか興味がありました。

2020年の教育改革の目玉「アクティブラーニング」

「凄く良い思考ツールですね。あ やっぱり京大なんだ」
「京大は、思考ツールやアクティブラーニングなど、京大発信のことも凄く多いんです」

そんなことを話してくれた。TOCfEの教科書にも関心をしめしてくれた。
「来年の教育改革の目玉は アクティブラーニングなんだ。」
「考える方法なんていう方法知は、今凄く教育界では必要なんだよ。」

あちこちで研究指定校が認定されていて、重要であると力説。
彼も アクティブラーニングを率先している先生なので、
話が合う。合う。

それでも教育現場は不安だらけ。不満だらけ。

このTOCfEは、世界中の教育界で取り入られています。
日本だけがビジネスマンには受けいられているけど、教育界には、まだ世界ほどではない。
そんな話をすると、
「それは 本当に分かる。だって・・・」

「現場が忙しすぎる。」
「以前の価値観が残りすぎている」

その先生もアクティブラーニングを進めていると
研修会で、下記のような議論が出てくるそうです。

「それで成績の点数に本当に結びつくの?」
「多様な答えの推論・仮定は、討議や教え合い授業では盛り上がるんだけど、受験に本当に有効なの?」
「大学入試も改革されているけど、私立は以前のままだったり・・。」
「テストに出る所の授業の方が、生徒の食いつきも良いし、授業が簡単。」
「親も 以前通りの教育に賛成」
「そもそも先生に 新しい事を受け入れる余裕がない」
「部活動・行事で すごく忙しい」

そんな ネガティブブランチが、どんどん積み上がる程の意見が多いんだそう。
現場は 不安。不満。
もちろん、明るい未来に向かって、一生懸命やっている先生も多いです。

あれほど「総合的な力の育成」で進んだ教育改革の「ゆとり教育」が失敗とされた。
今は詰め込みに戻り、次の教育改革まだ残り1年程。

まずは「引き算」から

教育現場が、これまで 足し算がドンドンされていて
余裕がないのが事実。

われわれ「たくらみ屋」は、企業には「まずは引き算」を進めています。
TOCも、全体最適をする観点で言うと、細かな部分最適は やめます。

教育の改革に 「勇気ある引き算」が大事。
まぁ ゆとり教育って勇気ある引き算だったんだけどね。

先生の「ゆとり現場」は、必要です。

どのような尺度で評価するか教えてくれれば、どのように私が行動するか教えてあげよう

TOCの発明者 ゴールドラット博士は
「どのような尺度で評価するか教えてくれれば、どのように私が行動するか教えてあげよう」という言葉を残しています。

「評価」という所が、かなり重要な要素です。
それしかないかもしれません。

では、
思考ツールの「クリティカルシンキング」で学ぶ力の育成をすることは
「成績の点数に結びつくか?」です。

その実践などは、以前に紹介していた本での実践が参考になります。
「世界で800万人が実践! 考える力の育て方」の本

実践例が、これからの多く出てきて、成果が実証されるようになると、
一気に クリティカルシンキングの思考ツールは 広まります。

そのための 1つ1つの実践に賛同できる先生達が出てくるように
自分のできる所から進めて行こうと思います。

では、農家はどうか?
それは また違うブログで書きます。



フォローのお願い

投稿者プロフィール

sofutotoc
sofutotoc運営代表
・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋