なっているからと言って、とらなくていい
あるからと言って、使わなくていい
たくらみ屋の森本さんが、ブログで「あるからと言って、使わなくていい」と書いています。
私はピーターパンという千葉県の大人気パン屋さんが、常に焼きたてのパン(30分以内に焼いているパン)をお客様にお出しして大成功している事例を見て気が付きました。
大成功ってどのくらいかというと「通常のパン屋さんの10倍位売り上げる」くらいです。
ピーターパンは大人気パン屋さんですから、たくさんパンを焼きます。だから窯もフル稼働しているはず。。。
と思って見ると、実は違う! 人気のカレーパンの揚げ釜などを見ると。。。「釜の半分しか使っていない。。。」
何故なら、全部使うとたくさん一気に揚がっちゃうから冷めてしまって、この店のウリになる「焼き立て」にならないのです。
引用 たくらみ屋 ダダ漏れブログ
この「あるからと言って、使わなくてもいい」は
TOC的名言です。
DBRの理論を具現化するのに、ピッタリの言葉なのです。
庄内柿の産地の庄内平野を見渡すと
今、庄内平野では「庄内柿」がシーズンちょい過ぎです。
この庄内柿は いわゆる「渋柿」で、木になっている柿をすぐに食べることは出来ません。
アルコールでさわして 美味しい柿になるのです。
それが近年、収穫しないで そのまま放置されている柿がなんと多いことか。
きっと
- 後継者がいない
- 昔は売っていたが、今は家族が食う分しかとらない
- もうめんどくさい
渋柿なので、鳥さえも食べません。
後は腐って、下に落ちるだけ。
傍目からみると「もったいない」です。
なっているから言って、とらなくていい
「もったいない」精神自体は、良いことだと思います。
でも「もったいない」が 「仕事を忙しくする」原因になっていることがあるんです。
ボトルネックが確実にあり、その前の行程で
「もったいない」から「使う」
「もったいない」から「収穫する」
これが ブルーベリー事例
DBRで忙しさ感 解消の事例です。
営農計画が必要
これを 「観光農園にする」「もっと違う収穫方法があるのでは」
確かに そのままブルーベリーを放置するままだと もったいないとは思います。
TOC学会でも「もったいない」の声は 多くありました。
MQ/Hを考えて、再度 営農計画を立てる必要があります。
ただ放置されている庄内柿は、DBRだけでの問題解決ではないと思いますので、
これも また違う機会でお話していきます。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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