ネットショップで売る商品が混ざると、現場は混乱する?
大量に収穫して、大量に選別して、大量に卸して。
この流れは、多くの農家さんが確立しているJAや市場に卸す流れです。
既に出来上がっている流れですので、長年の歴史の中で改良に改良を付け加えられて出来た物。
現場は、この流れ作業が当たり前に進めていることが多いですが、
昨今、付加価値をつけた価格アップの商品を作り、
それをネットショップで売ったり、袋詰めまでの商品として卸したり。
もう来年は売らないでくれ。
この流れの中に、ネットショップで売る商品が混ざると、現場は混乱する。
今日は今が旬の「だだちゃ豆」の農家さんに現場訪問させて頂きました。
ネットショップを今年から始めた彼の所は、順調に新たな提案した商品を売り出しました。
評判が良くて、売れ行き順調。
ただ実際に発送する段階で、通常の業務フローとは違う梱包。
「もう来年は売らないでくれ」と現場の苦情・・・・
商品化する段階がボトルネック
卸先や商品化の違いで、明らかにそこで ボトルネック が生じます。
以前と違い、卸先の選択も増え、ネットショップで自分でも売れるようになった。
そこで生じる ボトルネック 。ただお話を聞いていると解決方法はかなりある。
ここで詳細を伝えることはできないが、TOCで完全に解決出来そう。
商品化とは梱包して届けるまで!!
この「届けるまで」が実はとても大切。校長先生が良く言う「遠足は家に帰るまでが遠足です。」
どう卸先に届けるか!その時間と費用を計算していない農家の方がいます。
夜に別の農家さんとお話をしました。
その方は、庄内柿をネットショップで昨年一杯売られた方です。
「ネットショップは宅配便さんが、ガレージと所まで取りに来てくれる。その費用はお客様持ち」
「それに比べて、バイヤーでの卸先は、自分が届けていく必要があり、その時間が大変だ」
卸先やネットショップでの商品化の流れを見直し、利益拡大
卸先が変わることで、その前段階の発送が変わる。その前段階の梱包が変わる。その前段階の選別が変わる。
流れの見直しが大切になります。
利益を追求するために、かえって余計な仕事が混ざり、結局経費増大。本末転倒な状態。
どの時期に、どの商品を、どこの卸先に、どの価格帯で、
それをどう意思決定していくかが、「農業TOC」なのです。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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