農業栽培の根本問題
予測できないリスクは、バッファで受け止めろ
先日の東京TOC学会で清水先生が
「予測できないリスクはバッファで受け止めろ」という話をしてくれました。
日々、100パーセント以上の全力で、働いている。
でもお金の余裕がない。
でも時間の余裕がない。
ピンと張った糸の状態。
そんな仕事の仕方って 結構していますよね。
農家さんも、そんな天候のリスク、病気のリスクとの戦いです。
リスクを受け止めるバッファ(余裕)か・・・・・・・
大切な土作り
昨日、「味の農園」の伊原さんとお話をしました。
そこで
農業コンサルタントの潮田さんが先日、山形に来た時の話題が出ました。
彼の「土作り」への考え方が実に素晴らしいです。
facebookにも記事が上がっていますので、ぜひご覧ください。
記事
実際に ベジパレットの高田さんも
彼の指導で ニンジン収穫量が品質が格段に上がりました。
土のデータを調べる。
ph分析。構成比率・・・
そして その時々に、ベストのタイミングで肥料を施す。
栽培の詳細は、自分の分野でないので、この位にします。
土の上の症状ではないんだ。
興味深かったのは、
農家さんの反応です。
「前に土作りはしたので、もう大丈夫」
「病気が多くなったので、農薬量が増えて、何百万もかかる」
「葉っぱの状態が悪い」
「枝の状態が・・」
「放棄地からの果樹から病気が移っているんだ」
潮田さんは言います。
「そこが原因ではない。多くは土の状態が原因なんだ」
土の上の状態で、様々な症状が出てくる。
その症状に合わせて、対策を打っている。
あれ これは、よくTOCのセミナーで話をする「根本原因」問題ではないか!!
根本原因から起きている、様々な症状に部分最適している事である。
台風に強い作物作り
潮田さんは、こうも言っています。
「台風で流されない強い作物を作る」
「台風で落ちないリンゴを作る」
台風が来ても 大丈夫な 余裕がある強い作物。
予測できないリスクは 余裕で受け止めろです。
農業の「情報の3段階」
「土作りが大事」
それは、農家をやっていない人でも なんとなく感じている事。
でもプロの農家が、なぜ その根本問題に深く考えないのか?
話を聞いていると、そんな疑問が湧きました。
そこで 前に鶴岡高専の神田先生から聞いたお話を思い出しました。
「あちこちで環境データはとっているのですが、全体として、農家の意思決定をすることに繋がっていない」
下記の図でいう「DATA」のみの段階。
下手したら、「DATA」もない。あっても見ていない。
見ているけど、「Information」段階の、加工や切り取っていない。
その段階に行っても、それを「Intelligence」段階での「意思決定」に繋がっていない。
「Intelligence」段階とは、「どのタイミングで、何を、どれだけ」行う意思決定ができること。
TOC夜会を開催します。
前回の夜会は「考える農業」のテーマで行いました。
そこで行った「収穫ロジックブランチ」は、
まさに情報の3段階を行った後の意思決定の根拠を視覚化したツリー作りでした。
今回は「農業経営」のための数字の情報の3段階を行いたいと思います。
残り3名ですので、希望の方はどうぞ早めにお願いします。
農家以外でも大丈夫です。
農業TOC夜会はこちら
今回からpaypayの支払いも出来るよ。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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