それは本当に必要ですか?
さすがのクオリティ
先日、農業法人さんとのTOC研修を行うことが出来ました。
そこでは、栽培している野菜が2種類あり、
それぞれの業務フローを作成する事になりました。
さすがプロの農業集団。ドンドン業務フローが出来上がります。
その質と量は、さすがのクオリティ。
出ている会話も、専門的な言葉が並びます。
ボトルネック探しが進む
自分も脇で眺めていました。
「この収穫段階がボトルネックなんだよね。」
「一気にやってくる」
「バイトも導入しても 間に合わない」
この行程だけは、社長も手伝ったと言う。
「んんー でも・・・」
「そもそも前の行程が原因で詰まっているんじゃね」
「ああーそうかも。」
「そもそもこの計画が弱かったからね。」
「これを改善すればいいかも」
無責任な第三者の発問
脇で見ていた私が
「あのーすみません。無責任な第三者としての質問なんですが・・・」
「この行程って 何でやっているんですか?」
「え? それは・・・だからですよ」
と説明が入る。
その説明を聞いていた社長が
「確かに」「本当に必要なのか見直す必要があるよ」
一変に空気が変わった瞬間でした。
業務フローは、単に「仕事のリスト」を上げるものではない。
時間が来てしまったので、業務フローやボトルネック確定までには行きませんでした。
TOC的 業務フロー作成の実感はしてもらったと思っています。
TOC研修での業務フローは、単に「仕事のリスト」を上げるものではありません。
「つながり」と「ばらつき」を生じる動線探し。
そこに「待ち時間がないか」「大きすぎて動いてないタスクはないか」
そして一番のポイントは「全体最適」の思考なのです。
前提条件を疑うこと
全体最適でのボトルネックを探す時に、
実は「今までの常識」「成功体験」「業界だから」「ルール」が邪魔をすることがあるんです。
一つ一つを考えると、全て正しいのですが、
全体から考えると、それがボトルネックの原因になっている事があるんです。
MQアップのための改善は、日々変化します。
目的が変わってきているのに、手段をいっこうに変えない。
目的が変わってきているのに、「ルール」を変えない。
ルールを守ることは「人はそもそも善良」なので、
ちゃんと守るんです。
ゴールドラットさんの著書「チェンジ ザ ルール」と言う本もあります。
だからこそ、「無責任な第三者の発問」が重要なのです。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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