種まきじいさん
山形県と秋田県にまたがる鳥海山という標高2236メートルの山があります。
毎年5月の上旬頃にあるものが現れます。
それは【種まきじいさん」
雪が解けて、現れた地表部分が「腰を曲げて、畑に種をまくおじいさんの姿」に見えることから、昔から、そう呼ばれています。
この種まきじいさんが見えるようになると、
「さぁ田植えの始まりだ!!」と
ゴールデンウィーク辺りから、田んぼの上で、忙しく人々が働きだします。
TOCのサイコロゲームの5ゲーム目
TOCのサイコロゲームの5ゲームに、こんなシミュレーションの場面があります。
第6工程の人が、在庫状況を判断して
「今は在庫がもの凄く少ないので、赤だ。」
「今は、全く余裕。青だ。」
「危なくなりそう。黄色だ。」
この赤・青・黄の判断を行う基準を、ゲームの前にチームで話し合います。
そして、信号が出た時の「行動」もみんなで話し合います。
「赤だったら、全員残業しようか」
「黄色は、ボトルネックと6工程が残業しようか」
信号判断と、その時のルールが大事
農業での在庫管理の場面。
忙しくなる所の忙しい状況判断。
ここを「みんなが分かりやすい信号で判断する」
これは凄く重要。
そして、それを3色信号で分かりやすく、みんなが見える位置に貼る。
そして、その赤の時にいちいち考えるのでなく、
すぐさま「何をしなければならないか」の行動を決めておくことが大事なんです。
これを「レッドラインコントール」と言います。
管理は3カ所
あちこちに管理のポイントを置いておく事は大切ですが、
それが多すぎると、結局 管理が出来ません。
昔、教科書のあちこちに蛍光ペンをひきすぎて、結局 何が大切かが分からなくなるのと同じ。
「管理は3カ所。多くても7カ所でやめる」です。
あなたのレッドラインコントロールは何ですか?
自分の仕事を、このレッドラインコントロール思考で行ってみて下さい。
あなたのレッドラインコントロールは何ですか?
信号の基準は何ですか?
その時の行動ルールは何ですか?
みんなが分かる位置に貼っていますか?
庄内地方の農家さんにとっては、種まきじいさんという
みんながわかる位置に表示される「レッドラインコントロール」があります。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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