「ばらつき」を受け入れること
農業には自然リスク・生き物リスクがつきもの
通常のビジネスと違って、農業にはリスクカードを引く確率は高い。2倍以上はあるのではないか。
自然災害がある。
天気で仕事の見通しを立てづらい。
害虫が発生する。
気温の変動が激しい。
TOCサイコロゲームの第一ゲーム
TOCのサイコロゲームの第一ゲームでは、6工程が全てバランスのとれた会社のシミュレーションゲームである。
サイコロの出る平均が3.5なので、20日の日数の稼働のゲームなので、
「3.5×20=70」 70個の出荷が理論上?可能である。
だけど、多くのゲーム挑戦者で70個を出荷出来たチームはいない。
それは「依存的事象(つながり)」と「統計的変動(ばらつき)」のため。
作業につながりがあり、どうしても前行程に依存する事と、
常に同じ早さや質を出し続けることができない変動(ばらつき)が
70個 出荷できない原因となるのである。
バランスのとれた農家は倒産に向かう
「ザ・ゴール」の本の中で、ジョナは
「バランスのとれた工場に近づけば、近づくほど、工場は倒産に近づくからなんだ」と言っています。
それは、「つながり」と「ばらつき」の固まりの農業にも、すっぽりと当てはまること。
「バランスのとれた農家は、倒産に向かう」
では、バランスのとれた農家って何?
「ばらつき」を受け入れること
ばらつきを許さず、そこにドンドン投資する。
時間をかける。
全ての行程などに、バラバラに部分最適すること。
このバランスのとれた農家・農業は、もう少し具体的な事例など集まったら、紹介していきたい。倒産するので、紹介出来ないかもしれないが・・・。
そうすると、TOCの制約理論を意識して、
「ばらつき」を受け入れること。
1.全体最適を行い、制約を管理していく農業
2.バッファを管理していく農業
3.ccpmでプロジェクトを管理していく農業
上記は、もう少し しっかりと具体的な事例を示しながら、おいおいブログに書いていきたいと思います。
TOC実践の農家さんと触れあうチャンスが、農業TOCサミットです。
是非、興味のある方は参加下さいね。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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