農業ならではの業務フロー「営農フロー」

あれもこれも・・・それが現実

「農家は忙しい」・・・よく聞く言葉です。
一緒に分析すると、まぁ あれも これも と出てくる。

デスクワークであれもこれもは、自分のようなビジネスにはよくあるが、
外での農作業が、あれも これも。

外での仕事が終わって家に帰ると ぐったり。

それが 現実の姿

農家は地域の自然環境の保全もしているんだよ。

スタジオジブリのアニメ「おもいでぽろぽろ」で、
農家の青年が「この田んぼの自然 きれいだろ」
「でもこれは人が作った自然なんだよ」的なセリフを言っていたことを思い出します。

美しい自然の保全、田んぼ、畑の美しい姿・・・

これは 農家の人たちが代々 守ってきた人が作り上げた自然なんです。

自然を保護するのも大切な仕事なんだ。

先日の事例でも書いた 「いでは農産」の佐藤繁明さんは

「俺たちは、自然を保護するのも大切な仕事なんだ」
「そこには、儲けるという概念はない」
「だから、業務フローの中に、仕事としていれるが、儲けるためではないんだ」

そんなことを言っていました。

TOCのゴールは「儲けること」ということを知っている佐藤さんが
あえて わざわざ 強調しています。

これは「ザ・ゴール2」で付け足されたゴール設定に繋がるものなのです。

農業TOCで会社フローを作成。農業なので「営農フロー

農業TOCを行う時に、自分が最も楽しみなのが、会社フロー
農業なので、これを私は、「営農フロー」と名付けています。

今回は、佐藤さんが、農家の全体の仕事の見本としての
営農フロー」を作成してくれました。

事業外の「保全活動」「環境整備」がしっかりとあります。

佐藤さんが「庄内柿」を売るのをやめた理由に

この図は、佐藤さんが自分の状況を説明するために、
わざわざ作成してくれた物です。

10月、11月に明らかに、
バラの仕事と柿の仕事と椎茸の仕事が リソースを食い合っています。

彼は、この状況を「営農フロー」で見つけ出し
ここが、全体を見渡した「 ボトルネック 」だったのです。

柿の部門の「業務フロー」だけを考えると、
きっと この部門のボトルネック発見を見つけていく所なのですが、
全体を見渡すと、彼の答えは違っていたのです。

「自分はバラ農家なんだ」「自分のwhyは、美しいバラを日本中に送ることなんだ」

そんな意思決定をしたのです。

 

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投稿者プロフィール

sofutotoc
sofutotoc運営代表
・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋