スマート農業への投資は?
スマート農業とは
農林水産省の「『スマート農業の実現に向けた研究会』検討結果の中間取りまとめ」の定義でいうと「ロボット技術やICT等の先端技術を活用し、超省力化や高品質生産等を可能にする新たな農業」である。
農林水産省によるスマート農業の定義
- 超省力・大規模生産を実現
トラクター等の農業機械の自動走行の実現により、規模限界を打破 - 作物の能力を最大限に発揮
センシング技術や過去のデータを活用したきめ細やかな栽培(精密農業)により、従来にない多収・高品質生産を実現 - きつい作業、危険な作業から解放
収穫物の積み下ろし等重労働をアシストスーツにより軽労化、負担の大きな畦畔等の除草作業を自動化 - 誰もが取り組みやすい農業を実現
農機の運転アシスト装置、栽培ノウハウのデータ化等により、経験の少ない労働力でも対処可能な環境を実現 - 消費者・実需者に安心と信頼を提供
生産情報のクラウドシステムによる提供等により、産地と消費者・実需者を直結
これが実現すれば、すごい便利!!
- 収穫ロボット
- 農業用ドローン
- スマホやタブレットを使った制御システム
費用面で考えると、まだまだ商品化の難しい物も多いし、個人経営の農家がすぐに導入できるものも、まだ現実的な物でないものもあります。
でもスマホを利用した管理システムやドローン(農薬の重さを搭載できる機種が安価にでてくれば)などは、現実的な話ですよね。
「what」からの発想は危険
昨日は地元のセミナー「蜂谷悠介さんの指示ゼロ経営セミナー」に参加していました。農業とは全く関係ない内容なのですが、そこで
「クラウドを利用したデータ情報共有システム」が会社を変えたと言う内容がありました。
その中で、「みんなが納得し理解し使えるようにならないとだめです」
「whatからの導入ではだめです」的なことを話されていました。
下の図はサイモン・シネック氏が提唱した「ゴールデンサークル理論」
多くがwhatから始まっている。儲けている伝説の企業などはwhyから始めている。
「why」から始めるスマート農業導入
自分の進める「なぜ農業をするのか」にあっているのか。
なぜスマート農業を導入するのか。
それが収支計画に合うのか。(中期計画で)
TOCでは、まずは作業全体を見通して ボトルネック を発見してます。
ボトルネックの5段階
- ボトルネックを確定する
- ボトルネックでの余計な仕事をやめる
- ボトルネックに合わせて仕事を入れる
- ボトルネックに投入する
- ボトルネックが解消したら1にもどる。
すぐに ボトルネック に投入しないのがミソ。
スマート農業は、これから間違いなくやってきます。
その時に上記の事を考えながら進めていくと良いでしょう。
投稿者プロフィール
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・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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