農業経営は、どうやれば補助金をもらえるかを考えるものではない

秋田でのMQ会計勉強会が、まだ心に残っている

前回のブログでも書いた秋田でのMQ会計の勉強会。MQ経営ゲームシミュレーション。
補助金の位置は、営業外収益。MQ会計ではf3にあたる。
だからマトリクス会計上では、経費だが、プラス会計になるので、注意。

その中で、農業以外の経営者たちから出てきている声は
「結局 お金は貰えるのだが、当てにしない」
「戦略の中には 入れていない」
「plの外に置いて、利益からの逆算をしている」
でした。

そこで「自分はこれだけのお金をもらうんだと言う気概が大切」
そんな言葉が、飲み会で印象的でした。

稲作農家は補助金が貰えるから良いよね。

野菜農家や花き農家さんと話していると、
「稲作農家は補助金が貰えるから良いよね」
「儲かっている農家と言うと、稲作農家の面積の広い農家だ」
この実体のデータの本当の姿は、自分の中では、まだ捉えられていませんが、
飼料米、備蓄米などで補助金が下りているので、その点は間違いがないのですが、
それに伴っての設備投資などの固定費も絡むので、「儲かっている」というMQでの「G」が出ているかでは、
疑問がある。

どうやれば「より多くの補助金」が貰えるか

問題は、
「どうやれば効率的に補助金が貰えるか」
「どうやれば多く補助金が貰えるか」
です。

補助金からの農業経営は、全く本末転倒の話。
強い農業経営にはなりません。
そんな事 言ったって
「補助金がなければ、成り立たないんだよ」
「設備投資が多いんでね・・」

ここには 美味しいお米を食べたいと言う消費者が置き去りになっているんです。

どうやれば「より多くの利益」がでるか

利益からの逆算が経営の本質。

利益を出すためには、
どう固定費を設定するか、
どの品種をどの位の面積で、
幾らの価格で売る。
ターゲットは誰?
消費者のニーズは?

そこから営農計画は していかなければなりません。
やはり もっともっと数字に厳しく。
数字で営農する 足腰の強い農業であってほしい。

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投稿者プロフィール

sofutotoc
sofutotoc運営代表
・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋