なぜ それをやっているんですか?
長年やっている仕事・やり方
農家の方に限らず、商売をしていると、長年の慣習でやっている仕事があります。
自分がコンサルで企業での相談を受けていると必ず、そんな仕事を発見することがあります。
その分野のプロでないこともあるので、
私が「なぜそれをやっているんですか?」って聞くことがあります。
そうすると、いろいろと説明してくれます。
ですが、やっぱりなぜやっているか、少し不思議であることも出てくるのです。
「それは他のことで解決できないのですか?」と聞き直すと、
「こんな方法もあってね・・」
「あ でも この方法でも出来る事があるんだよ」
「あれ? それは自分の所でもやっているな。いやいや でもね・・・」
親子でやっている農家だと、それが増大している。
家族経営で、親父と子どもでやっている農家、従業員がいる農家だと、上の例がかなりあります。
親父の代で行われていた農業経営。
その時代では最適だったこと、改良を重ね効果のあったこと、それを否定するものではありません。
ただ前提条件が変わっているのに、それが当たり前で思考が止まっていること。 ありますよね。
- 大量に生産して、大量に同じ所に出荷
- 国の政策が、農業を保護してくれる
- 自分で売ることが出来ない
こんな前提条件の変化が起きているのに、前と同じことをやっていること。
または、そこまで大きなことでないのだけど、習慣として、当たり前だからやっていること。
これを発見して解決する方法があるのです。農業TOCの出番です。
業務フローの作成をすることなんです。
TOCでいう所の「業務フロー」作成です。
農家さんでいえば「営農フロー」です。
この「営農フロー」農業TOCバージョンを作成することは、「 ボトルネック の発見」のために行われます。
なにが業務で詰まっているのか、なにが弱い部分なのか、全体を可視化することによって、 ボトルネック を発見できます。
そこから「何を 何に どうのように」変えるか 意思決定をするのです。
変化には必ず心の抵抗があるのです
TOC思考プロセスで、人が変化することに対する抵抗心理を次の6つの階層があるとしています。
抵抗の6つの階層
- 問題を問題と認めない
- 解決策の方向性に同意しない
- 解決策が問題を解決すると思わない
- 解決策は実行すると副作用を起こす
- 解決策実行を妨げる障害がある
- 結果起こることへの未知への恐怖
これを 営農フロー を作成している段階で、みんなで話し合いをすることによって、
「問題を問題と認めない」部分が
「確かに他の業務があるのに、これ、あんまり意味ないよね。」
「これは、私が違うやり方できますよ!!」
なんて意見がでてきて、
「これは、当たり前にやっていることだけど、やめてもいいんじゃないかな」と
当たり前にやっていることの問題として感じてくるようになることも多いのです。
10月17日 1dayですが、農業TOCを少数精鋭でやります。
詳しくは下記をクリックして下さい。
投稿者プロフィール
-
・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県農業経営相談所「登録アドバイザー」
・農業コンサルタント
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋
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