TOCから進んだ指示ゼロ農業経営

農業TOC【事例】

事例紹介農家さん 【中道農園】 https://www.ocome.com/

信じるから始まる自然も人間社会も。自然界尊重の農業を進めると、農業経営自体も人中心の指示ゼロに進んだ事例です。

詳細

経済優先農業と自然界尊重農業

この栽培法での関係図が衝撃。 自然界を念頭に置いた全体最適のとらえ方が凄いです。 経済優先の部分最適では、資材過剰に陥り、元気がない作物になるという考え方。 衝撃です。

自然農法の特徴

【プラス面】

  • 「逞しく元気!」 環境造り重要 管理比較的楽
  • 「品質向上」  病害中に強い
  • 「環境変化に強い」 異常気象 長期保存性

【マイナス面】

  • 「経済的に厳しい」 収穫量が少ない
  • 「ハードル高い」 細胞組織が強固でお米が固い  (噛む回数が7回以上で味わえる)

自然農法から学んだこと

  • 「常識を疑う!」 肥料のみならず、すべてを疑う
  • ホントに「必要なコスト?」なの?     
  • 自然を「尊重し愛される」農業の大切さ!

職場の自然栽培化

【期待した事】

  • 「逞しく元気!」 スタッフが元気に、 園長楽
  • 「品質極上」 各自の個性がパフォーマンス向上に
  • 「環境の変化に強い」 臨機応変に行動できる

【課題にされる事】

  • 「経済的に厳しい」 収入激減のリスク
  • 「ハードル高い」 空中分解しないだろうか?

【学び】

  • 「常識を疑う!」
  • 「絶対コスト」 
  • 「尊重し愛される」

指示ゼロの実戦と結果

「京屋染物」さんで学び、スタッフを信頼尊重する重要性を認識して、下記を実践。

  • 春秋を除き 一切現場に出ない
  • スタッフを尊重して任せた。

【その結果】

  • 収穫量1割減 品質平年並(山田錦 一般収量1/2減, 品質当園のみ1等級)
  • スタッフ自ら早出や休日変更を提案
  • 過去最悪天候の中、3日早く収穫終
  • 上向きに転じ、「指示ゼロ」を続ける。

改善できた理由

前提として、スタッフがTOCを学んでいたことと、「ボトルネック」 少し知っていたことがある。

【状況として】

  • 「激悪天候」を皆が認識
  • 台風で稲が倒れて、早く収穫する必要が!
  • 一ケ月間 週4日「雨!」
  • 収穫作業が直接のボトルネック

【行動したこと】

  • 収穫作業の最適化
  • コンバイン整備の徹底
  • 乾燥調製を収穫作業に合わせた
  • スタッフ自ら 早出や休日変更を提案してくれた

TOCで学んだこと

常識を疑う

  • 自分達自身でブレーキ(制約)をかけている
  • 効率の追求は、非効率を産む

絶対コスト?

  • 固定費の怖さ 値下げの怖さ
  • 価値ある商品の重要性

尊重し愛される

  • 信頼関係が、スムーズなコミニケーションを産み
  • ボトルネックに合わせた仕事量が実現する

これからの「野望」を最後に付け足します。